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サル類_注射麻酔法

・麻酔により嘔吐することがあるので、誤嚥を防ぐために、全身麻酔の前、12〜16時間の絶食と、1時間の絶水を行う。

・サル類の保定は、通常、狭体板を利用し、大腿部又は上腕部から筋肉内注射又は静脈内注射を行う。

・唾液分泌抑制など(坑コリン作用)の目的で、下記の注射麻酔時にアトロピン(0.05mg/kg)筋注(or皮下注)を行う。

注)メデトミジン使用時はアトロピン投与はしない(メデトミジンとアトロピンは禁忌)。

プロトコール

1、メデトミジン(0.02mg/kg)+ミダゾラム(0.15mg/kg)+ブトルファノール(0.2mg/kg)im

  麻酔時間:60-120分

  覚醒時間:70-130分 ※拮抗薬アチパメゾール(0.2mg/kg)imで10分程度で覚醒

2、メデトミジン(0.06mg/kg)+ミダゾラム(0.3mg/kg)im

  麻酔時間:30分

  覚醒時間:60-120分 ※拮抗薬アチパメゾール(0.24mg/kg)imで10分程度で覚醒

3、チオペンタール(15-20mg/kg)iv

  麻酔時間:5-10分

  覚醒時間:10-15分

4、ケタミン(15mg/kg)+ジアゼパム(1mg/kg)im

  麻酔時間:30-40分

  覚醒時間:60-90分

5、ケタミン(5mg/kg)+メデトミジン(0.05mg/kg)im

  麻酔時間:30-40分

  覚醒時間:60-120分

6、ケタミン(10mg/kg)+キシラジン(0.5mg/kg)im

  麻酔時間:30-40分

  覚醒時間:60-120分

7、プロポフォール(7-8mg/kg)iv

  麻酔時間:5-10分

  覚醒時間:10-15分

8、プロポフォール(0.3-0.6mg/kg/min)iv持続点滴

  麻酔時間:任意時間

  覚醒時間:10分

参照:実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準の解説(アドスリー)

免責事項

本プロトコールは弊院独自の技術ノウハウの一部を参考技術として公開したものです。各種処置や薬剤等の使用には動物の体質、健康状態、既往歴、その他の処置内容等が深く関わってきます。そのため、本プロトコールの使用には、ご使用者様、各自の判断と責任でお願いしております。また、本プロトコールは、予告なく随時変更または削除されますことをご了承ください。

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